外国資本への対策

欧州各国の鉄道事業は、上下分離や民営化などといった様々な観点で改革を迫られていることが多いです。しかし、その中でもフランスのSNCFは、国が運営するというシステムを取り続けています。しかし、SNCFはこのような独占体制となっている現状においてリブランディングを巨額の資金投入と共に行なっています。このようなことをしてまで新規顧客を獲得しなければいけない理由には、どのようなものがあるのでしょう。

一部の鉄道アナリストは、このようなリブランディングについて、2021年に高速鉄道運営の独占権が切れることが原因ではないかと意見しています。つまり、独占権が切れた後、フランスの高速鉄道に外国資本が殴り込みをかけてくる可能性があるので、独占下にある今のうちに、新しいブランドイメージを浸透させ、そのシェアを確固たるものにしておきたいという目論見があるとも言われています。

ヨーロッパの鉄道事情は、混沌としていることが多いです。その中でも国営という秩序の取れたバランスを保っていたTGVですが、外国資本の乗り入れによって、その牙城が崩れるかもしれません。そのため、今のうちに新たな顧客を掴まえておく必要があるのです。